2026年1月、TOKYO PROTOTYPE展にI.CEBERGが参加。この一連の記事ではMAISONそれぞれの作品をご紹介。イベントの詳細はこちら。



作品概要
時間と共に劣化し脚色されていく記憶の中のイメージ。それを、実在する物体をデジタル化するプロセスで発生する誤読と劣化に重ね合わせた。
モチーフとなっている花は、3Dスキャナーで物体をデジタル化する過程で生まれるノイズと誤読を増幅することで形成した。裏面のぼやけたイメージは、カスタマイズしたデジタル上のカメラを通して撮影された、歪んだそれぞれの花たち。それらを時間をかけて劣化していく金属の板へ印刷した。






プロセス
1. デバイスの準備
3DスキャンのためのデバイスはRevopoint mini 2を使用。このデバイスで物体の形状をデジタル上に再現する。
3Dスキャナーの中では手頃な価格帯で、面のキメをとらえるには十分な精度を持っているのが決め手だった。

2. モデリング
3Dスキャンをするために、さまざまなマテリアルを使って造形をしていく。今回は特にプラスチック板を加熱して作成した形状が、適度な偶然性を含んだ良い形状を作ることができた。




3. スキャン
モデリングしたさまざまな物体を3Dスキャナーを用いてスキャンしていく。スキャンしたデータと実物と比較すると、スキャナーの精度の問題で情報の欠損やノイズが発生する。


4. ノイズの増幅
データ上に発生したノイズに着目し、それらを増幅するための仕組みを作る。わずかに収縮するシミュレーションを加えて形状を作っていく。


5. レンダリング
物体に質感をつけてレンダリングしていく。

