創作と制作プロセスの価値を見つめ直すプロジェクト「I.CEBERG」は、1/29(木)〜31(土)にTOKYO NODEで開催される「TOKYO PROTOTYPE」展に参加。「氷塊のなかに、怪物を求める」と題し、主要作品とその制作過程の物語を公開。

日程:2026年1月29日(木)〜31日(土)
場所:虎ノ門ヒルズ街なか各所およびTOKYO NODE他
時間:11:00〜21:00

氷塊のなかに、怪物を求める - Roars Inside the Iceberg

この世界には実在しないが、誰の心にも潜んでいる。恐れや憧れ、醜さや愛しさといった相反する感情が折り重なった、まだ言葉になってすらいないもの。それらを「怪物」と呼ぶ。I.CEBERGは、表現を通して怪物を求めるアートコレクティブだ。参加するアーティストたちは、物理・造形・コラージュなど多様なテーマを持つ「メゾン」として、デジタルとアナログ、人工と有機の境界を越える表現を探究している。

現代は怪物が一掃されていく時代だ。それは、AIが「最適解」という聞こえのいいキーワードで、葛藤や矛盾、偶然性といった“人間としての深み”を覆い隠していく状況である。そこでは、心の底に沈んでいた、こわくて、かっこよくて、ときに愛おしい怪物が消えていく。I.CEBERGが氷塊〈ルビ:アイスバーグ〉から掘り起こそうとしているのは、そうした怪物たちだ。

本展では、5名のメゾンによる主要作品と、その制作過程で生まれた個々の物語を組み合わせ、氷塊の内部をのぞき込むような体験を構成する。来場者は、怪物に向き合うメゾンの旅路を追体験しながら、いつのまにか自身の内側に潜む怪物と向き合うことになるだろう。

可視と不可視、こわさと好奇心が重なりあうこの展示そのものが、I.CEBERGの求める“物語”の輪郭だ。

WORKS

HIRONOBU SONE “BYPRODUCT”

本作は、ルールに基づく生成プロセスの中で副次的に生まれるロボットの形を扱う。それらはエラーや例外ではなく、正しく機能したシステムの結果として現れている。設計と制御の内部に潜む偶然と歪みを、ロボットという構造体を通じて描き出す試みである。

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TAKUMA SASAKI "脈動する光 - Pulsating Light"

目に見える美しさの奥底には、環境や他者とつながりながら、たゆたう時間を生き続ける生命の脈動がある。本作は、かつて大地に埋もれていた木の根を用いて、生命の美しさの根幹にある命の熱量を表現した作品である。根を包む衣服は、命を育む温かな土の象徴であり、守られた根は生命の鼓動を思わせる光を放つ。その柔らかな光は、やがて周囲を静かに照らし出していく。

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TAKAFUMI MATSUNAGA “FRAME”

街を歩き、風景のコラージュを続ける中で、目の前の景色に対して抽象的なイメージが浮かぶようになった。本作はそのイメージを立体化し、写真から染み出したような構造物として造形することで、風景を自立させる。具象と抽象、2Dと3Dの境界を往復することで、その狭間に広がる豊かな階調を描く。

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TAKESHI FUNATSU “Bio Remix”

生物が持つ模様やパターンを服飾として再編集する試み。成長・分化・反復といった生物的プロセスを探索しながら、服への転用を通して自然現象へのフェチを解剖・展開していく。今回はプリミティブな形態でありながら多様な模様のバリエーションを持つ海洋生物「ウミウシ」にフォーカスして制作した。

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RYO KITABATAKE - 曖昧な花

時間と共に劣化し脚色されていく記憶の中のイメージ。モチーフとなっている花は、3Dスキャナーで実世界のオブジェクトをデジタル化する過程で生まれるノイズと誤読を増幅することで形成した。裏面のぼやけたイメージは、カスタマイズしたデジタル上のカメラを通して撮影された、歪んだそれぞれの花たち。それらを時間をかけて劣化していく金属の板へ印刷した。

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OVERVIEW

MERCHANDISE

I.CEBERG MAGAZINE

ISSUE 01 (2nd edition)

I.CEBERGのメゾンたちのアートワークと、グラフィックデザインスタジオ・emuni inc.とのコラボレーションによって生まれたZINEのISSUE 01。

ISSUE 02

I.CEBERGの思想をScience Writer・森旭彦氏が描き出し、メゾンそれぞれが自らの言葉で思想を表現したZINEのISSUE02 。ISSUE 01とは対極的に、言葉を使ってその輪郭を表現した。

Fragments of Iceberg

氷塊の中に眠る物語を探す過程で生まれた思考の「かけら」を、立体造形として50体制作。まだ明確な意味は持たないが、メゾン5人それぞれの思想を色濃く反映した「かけら」を通して、来場者と物語を共有した。

Credit

I.CEBERG

Maison (Artist) : Hironobu Sone, Takuma Sasaki, Takafumi Matsunaga, Takeshi Funatsu, Ryo Kitabatake
Producer : Ko Yamamoto
Project Manager : Ren Ishikawa

BYPRODUCT

Maison:Hironobu Sone
Programmer : Yuki Horikawa
Project Manager / 3d print support : Ikumi Tabata

Pulsating Light

Maison : Takuma Sasaki
Costume Designer : Koshiro Ebata
Stylist : DAN (kelemmi)
Lighting Plan & Design : Satoshi Yanagisawa (Triple Bottom Line)            
Lighting System & Mechanical Design : Yoshihiro Hirata (R2)
Technical Support : Giichi Endo (NICHINAN GROUP)

FRAME

Maison : Takafumi Matsunaga
Photo Print : FLATLABO
Resin 3D Print : MAEDA SHELL SERVICE
Styrofoam Cut & Fabrication : KIMURA FOUNDRY
Paint : TAKAHAMA TOSOU

Bio Remix

Maison : Takeshi Funatsu

Ambiguous Flowers

Maison : Ryo Kitabatake
Photo Print : FLATLABO

I.CEBERG MAGAZINE

Graphic and Editorial Design : Masashi Murakami, Tomoya Kawasaki (emuni)

Exhibition

Graphic Design : Masashi Murakami, Tomoya Kawasaki (emuni)
Statement Writer : Akihico Mori
Exhibition Design : Yoko Funahashi 
Set Construction: Nao Oritani
Photographer / Videographer : Yuya Shiokawa
Hardware & Lighting : Prism
Transportation Support : BONDS

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